毎日毎日
自分の限界にぶち当たる。
仕事の失敗とか
仕事量の少なさとか
知識のなさとか
人脈の少なさとか
気配りのなさとか
考え方の狭さとか
視野の狭さとか
コミュニケーションのなさとか
努力不足だとか
勉強不足だとか
経験不足だとか
技術不足だとか
準備不足だとか。
俺はまだ28歳だ。
何も完成してない。
知らないことばかりだ。
できないことばかりだ。
だから
知らないことや
できないことや
わからないことは
どんどん周りを真似して盗んでいく。
無節操なくらいに。
かつて
耳にたこができるほど師匠にいわれたことがある。
自分が合っているなどと思うな。
何回でも自分が正しいと思っている考えを疑え。
そして検証しろ。
あなたは間違えている。
まだまだ検証不足だ。
そう言われつづけて大学院で2年我慢してきた。
それでも
自分のこだわりにはまり込んでいるときがある。
自分は正しいと思っているときがある。
自分は正しいと信じなければ乗り越えられないときがある。
そういう苦しい時に
俺は師匠のことばを思い出す。
本物になるためには
本当に緻密な努力が必要だと思う。
今まで見てきた
本物の学者や
本物の役者(伝統芸能の)
そういう人たちの普通じゃない努力を見てきて思う。
穴があってはいけないのだ。
誤りがあってはいけないのだ。
それは徹底的に叩かれるのだ。
叩かれて痛みを感じてそしてはじめて自分の誤りを知るのだ。
俺は
徹底的に叩かれて
それでもそのときには誤りに気づくことが出来なかった。
毎日限界にぶつかれることを幸せに思う。
限界にぶつかれば
そこが自分の限界だということがわかり
それを乗り越えねばならないということが分かるから。
自分の誤りに気付く機会かもしれないから。
もう今は残念ながら
自分を叩いてくれる人はいない。
だから
自分で自分を叩くしかない。
どうしても手加減をしてしまう。
それなら壁にぶちあたるしかない。
もっともっと
自分に厳しさをあたえなければならない。
妥協してはいけない。
自分を固定してはいけない。
自分に勝手に限界を設けてはいけない。
難しい。
だけど
難しいと思ってはいけない。
いまさらになってやっと
師匠の厳しさの価値が理解できた。
時すでに遅し
ではないはず。
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