考えてみると
自分はいつも何かしらの違和感を感じてそれに苛々している。
それは外界に対する違和感で
また自分の肉体に関する違和感で
さらに自分の内面に対する違和感。
喩えるなら
回転数に対してうまくギアが噛み合わない
下手くそなマニュアルドライバー。
時に空回り
そして時に全くついていけない。
うまく世界の回転にあわせることができないで
はじき出されてしまうような感覚。
でも外目に見ると
自力で大学に行き大学院に行き教職に就き
全く順風満帆にやっているという人間になる。
自分では人とのつながりに欠けるといいながら
客観的にみれば
多いか多くないかは相対的な問題として
色々な人と関わりをもっている。
だけれど
そのなかで
いつも違和感を感じている。
「世界」の中にうまく参加できていないという感覚。
喩えるなら
いつまでも波に乗れないで浮かんでいるだけの
格好の悪いサーファー。
たぶん
慢性の持病みたいなもので
一生この違和感と向きあって
どうやってこのいやな感覚を取り去ることができるのか
ずっとずっと考えていかなければならないように思う。
今いる場所がいやだから
もっと先へ進まなければならないという脅迫。
「自分を好きになれなければ恋愛はできない」
とかいうあまり根拠のなさそうな言い回しがあるけれど
でも自分を許せなかったら
その自分を好きになる人を許していないことにもなるのだから
実はそれなりに筋がとおることになる。
ある程度の付き合いはあるけれど
どうしてもそれ以上関係が深まらないのは
相手を許していないからなんだろうなと思う
そしておそらく
相手も許されてないと感じるんだろう。
どうすれば違和感を解消できるのか。
考えれば考えるほど途方もなく遠いことのように感じる。
世の中のすべてのことを分かっていないと
この違和感は解消されないんじゃないかと焦る。
無性に本を読み漁る。
自分の無知を呪う。
そんなことはほぼ不可能に近いし
そういう問題じゃないことも頭の片方では分かっているけれど
他に具体的な対策が思い浮かばない。
きっとこの違和感は
自分が自分にかけつづけてきた「呪い」によるものなのだ。
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