わび。

2006年1月7日 テラス


 
 
 
 
 
 
  
3学期。
高3にとっては受験直前。
しかもセンター前の8日間しか授業はない。
 
この8日間
実質的には6時間
そこで何を教えるか。
古典を教えるものとして何を教えるか。
それを正月からずっと考え
今にいたってやっと最初の目標を思い出した。
それは
古文を教えるのではなく
一種の「日本文化史」なるものを教えるということ。
それも日本史のような知識としての文化史じゃなく
実際の日本人の中にある(はずの)文化の流れ。
 
しかし
それを教えようとして
結局受験社会に飲み込まれ
受験テクニックばかりを教える羽目になってしまった。

だから 
最後のあがき。

6時間ではすべての流れを教えるなんてとても無理。
じゃあ何を教えるか。
 
考えた挙句
「わび」
というものを題材にしようと思った。
 
「わび・さび」のわび。
漢字で書けば「侘び」。

ここで問題。

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日本人のあなたがある外国人に尋ねられました。
「『わび』ってなんですか?」
あなたはどう説明しますか?
外国の人にも分かりやすいように
具体例を交えて説明しなさい。
******************************************* 

さあどうでしょうか。

直感やフィーリングでいいので答えてみてください。
 
 
 
 
 
こういうことに答えられる人間になって欲しい。
知識ではなく理解として。
 
それが
ひとりの古典教師の望み。
 

 

 
 

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