3学期。
高3にとっては受験直前。
しかもセンター前の8日間しか授業はない。
この8日間
実質的には6時間
そこで何を教えるか。
古典を教えるものとして何を教えるか。
それを正月からずっと考え
今にいたってやっと最初の目標を思い出した。
それは
古文を教えるのではなく
一種の「日本文化史」なるものを教えるということ。
それも日本史のような知識としての文化史じゃなく
実際の日本人の中にある(はずの)文化の流れ。
しかし
それを教えようとして
結局受験社会に飲み込まれ
受験テクニックばかりを教える羽目になってしまった。
だから
最後のあがき。
6時間ではすべての流れを教えるなんてとても無理。
じゃあ何を教えるか。
考えた挙句
「わび」
というものを題材にしようと思った。
「わび・さび」のわび。
漢字で書けば「侘び」。
ここで問題。
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日本人のあなたがある外国人に尋ねられました。
「『わび』ってなんですか?」
あなたはどう説明しますか?
外国の人にも分かりやすいように
具体例を交えて説明しなさい。
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さあどうでしょうか。
直感やフィーリングでいいので答えてみてください。
こういうことに答えられる人間になって欲しい。
知識ではなく理解として。
それが
ひとりの古典教師の望み。
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