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格差と実力主義。
そこで思い浮かんだのが福沢諭吉『学問のすゝめ』。
人には先天的に貧富の差はなく
学問によって人は富を手に入れることができる。
それは明治維新時期のことで
その考えには様々な問題がある。
福沢は当時のアメリカをモデルにして話をしており
そして当然当時の日本には身分制があった。
今の日本ではどうか。
身分格差がない
1億総中流
なんて寝ぼけたことは言ってられない。
私立中学を受験できるできないで
明らかに経済格差から文化格差が生じてくる。
生まれたときに裕福な家にいるかどうかで
そのあとの学習環境に大きな差が出て
それが成人後の人生に大きく関与する。
もちろん
そうでない人はたくさんいて
裕福でなくても一生懸命努力して
自己実現を果たす人はたくさんいる。
しかし
そういうことが実現しやすい社会なのかどうか。
マイノリティーに厳しい今の日本で
本当に機会は均等に与えられているのか。
「勝ち組」とはもともとそういう機会に恵まれている人々で
そこに属せば雪だるま式に機会があたえられるが
そこに乗ることができない人々は
いくら努力しても機会は与えられない。
フリーターで30才を迎えた人に
一体どれだけの機会が与えられているだろう?
それを本人の努力不足といえばそうかも知れないが
大卒30才以下の採用のみという新卒主義の企業に挑戦はできない。
今自分がいる立場は
どちらかといえば勝ち組に属する。
だからなおさら
こういうことには敏感でいないといけないと思う。
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