昨日読了。

この世界から様々なものが失われていく
その根源を探る冒険。
 

魔法だけでなく
日の光や空気や歌や詩や食べ物やひとの感情や喜びや活気や
そういうものがどんどん失われていく様子が
どうしても今の世の中をそのまま表しているようで
読んでいていろいろと考えざるを得なかった。

 
実際に最近特に
自分のなかからほんとうにいろいろなものが欠けて抜け落ちていく感じがする。
それらはなぜ自分から流れだしてしまうのか。
流れていったものはどこへ向かうのか。

ひとが死を畏れなくなり
ひとが不老不死を求めるようになって
その「均衡」が崩れると
「生」そのものが見えなくなってくる。
 
その通りだと痛感した。
 
 
 
 

効率やら便利さやら簡便さやら
自分たちはずいぶんと生きることをさぼっているように思う。
 
「冒険」なんてものは
いちばん能率からも容易さからも遠いものだけれど
そこから得るものが
いちばん生きる力になるんだよね。

 

別に地の果てに行かなくたって
日常のなかに冒険はちゃんとあるんだよね。

その入り口を見つけられるか。
その入り口へ躊躇無く入っていけるか。
そしてその中で見事生き残れるか。
 
冒険っていうのは
自分の意志で危険の中に入って
その危険を乗り越えていくことだと思うよ。
 
 
 
 
 

 
  
 
 

 
 
 
 

 
 
 
 
 
 


 
 

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