死んだはずの「ぼく」の魂にむかって天使が言った。
「おめでとうございます、抽選にあたりました!」。
そうして、ぼくは輪廻のサイクルに戻るために
下界にいるだれかの体を借りて
(天使業界では「ホームステイ」というのだそうだ)
前世で犯した悪事を思い出さなくてはならなくなった。…
ふと手にとって衝動買いして
次の日に2時間で読み切ってしまった。
他人の視線でひとの人生を見つめ直してみる
というおもしろさ。
他人も自分のことを枠にはめたり思いこみをしたりして見ているし
そして自分も他人のことを思いこみなどでゆがんでみていたりする。
それがある拍子に見方が変わると…。
軽いタッチで
そしてそんなに奥深い話でもないけれど
何か読んだ後にほんの少しだけ見方が変わる
そんな感じ。
直木賞受賞。
今回の芥川賞よりは断然おすすめ。
★★★☆☆。
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