わかったつもり 読解力がつかない本当の原因
2006年11月3日 書斎ISBN:4334033229 新書 西林 克彦 光文社 ¥735
国語がどうしても苦手な人はこの本を読むべし。
と言いたいところだけれど
この本は明らかに教師を読者として想定して書いてるから
(この本の筆者も教師)
教師という「文脈」がないとこの本を読解できない恐れあり。
そういう本ですから
教師である自分にとってはものすごく参考になる本だった。
国語って云う教科で何を勉強すればいいのか。
読めば「分かる」文章を何でくどくどと勉強しなくちゃならないのか。
国語は何ができるようになればいいのか。
それは
文章をしっかり読み解いて「分かる」状態になればいいのだ。
文章をしっかり読み解いていない「分かった」状態は
実は単なる思いこみで
本分の情報をしっかりと把握していない。
しかし
国語ができない人は
どういう狙いでどうやって情報を把握していけばいいかがわからない。
だから
授業ではそういう本文の読み解き方を学ぶのだ。
「分かっていない」ことをどう読めば「分かる」になるのか。
それが分かっていないから
みんな「分かったつもり」で文章を読み
そしてなにも分かっていないまま国語ができなくなるのだ。
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