小さいとき
ものを捨てることができなかった。
ずっと使ってきたおもちゃとかが壊れてしまうと
何だかかわいそうでしかたがなかった。
捨ててしまう時なんて
そのおもちゃが泣いているようで悲しくてしかたがなかった。
物にも命が宿るという考え方はアニミズムという。
ものが動くから「アニメーション」。
原始的な宗教や考え方によく見られるらしい。
小さいときに感じていた「もの」への愛着。
そういうものがやさしさの原点のように思う。
自分も今ではものを捨てることになんのためらいもなくなってしまった。
古くなったものは捨てて新しい物にかえる。
飽きてしまったものは捨てて魅力的なものを買う。
ひとつのものを大事に使う気持ち。
失うことの悲しさ。
いつの間にかそういう気持ちが無くなってしまったんだなあ。
自分の中にも。
世の中にも。
コメント
成長段階で、小学校低学年くらいまでで感じることらしいよ。
それより大きくなっちゃうと、ちょっと変わってくるみたい。
でも、大事なことだよねぇ。
子供の時に作った湯飲み茶碗を今でも使ってる。
たぶん一生使っていくだろうな。
茶碗って愛着を抱きやすいアイテムかも。
しかもそんなにすぐに買えるものじゃなかったし。
家なんかでものを大切にしないと怒られたし。
今は
いつでもどこでもものが買える。
そして安い。
安いからいつでも買える。
そしてすぐ壊れる。
安いから愛着もわかない。
お金を手に入れて手に入れられるものが増えても
失うもののほうが多いのかもね。