認識。

2009年1月23日 教室

 
 
学年の学活で
生徒に派遣切りや引きこもりに関する新聞記事を読ませて
思うところを書かせたのだけれど
生徒のものの見方の多くが
そういう派遣切りや引きこもりの人に対する否定的見解が多かった。

その人の努力不足によって派遣になってしまったり引きこもりになった
だから悪いのはその人達自身でもある。

それは必ずしも間違った見方ではないが
しかしそれがすべての派遣社員やひきこもりのひとに当てはまるわけではない。

なのだが
一面的な記事を見させられたり
今までメディアを通じて得てきた少ない情報から
かれらはそういう事実だけをインプットしてきたのかも知れない。

今回の学活は自分が休んでいたときに行われたものだから何も知らなかったが
ちょっと内容的にどうかと思う。

この頃の論断では
弱者同士の攻撃を避けるようにという主張が多い。
つまりは立場の弱い正社員が派遣社員を否定し
派遣社員がアルバイトやパートの人を否定し
さらに引きこもっている人を否定していく
という連鎖。

それはすでに学生の一部の中にも根付いている。

表面的で一面的な情報は事実認識を狭める。
ステレオタイプ的な報道が偏見と差別を生む。

派遣社員や引きこもりの人の多くが好んで今の状況になったわけではない。
そうならざるを得なかった状況がある。
そこまで子どもたちが理解できるように導いてやるのが大人の仕事だ。









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