視点。

2009年6月21日 教室
 
 
 
教壇の上に立っていると
目の前の
とくに後ろの方でざわついている話し声には時々腹が立ったりする。
クラスを運営する立場としては
授業中うるさかったという話を聞くと
気が気でなかったりする。


教育実習の見学に
自分のクラスの授業に行った。
実習生の授業を見るということの他に
クラスの状況を自分の目で確認するという目的もあった。


授業を見て
自分の見方は大きく変わった。

たしかに後ろの方がうるさい。
しかし
それはあくまで授業に参加しているから
うるさいのだった。
つまり
おたがいわからない箇所を確認し合っているのだ。
実習生の授業だからなおさら
わからない生徒のピックアップがされないからなおさら
それがよく分かったのかも知れない。

上からの視点なら
うるさい生徒は単なる集中していない邪魔者にうつる。
しかし
教室の後ろから眺めてみるだけで
すぐに生徒の実情が見えてくる。

視点の位置の違い。


ものごとは
見る場所によって
その姿を大きくかえる。
それは
見る箇所によって
そう見えるべきという思いこみが働くからなのかも知れない。

ちがう場所から見ることで
「そう見えるべき」もののほんとうの姿を知る。



単にうるさいのではない。
あくまで授業に向かっていたのだ。

そんなかれらを叱ってしまえば
何が起きてしまうか
それは想像に難くないだろう。







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