一日に五首ずつ和歌を写していこうと思う。
手で書くのがよいのだけれど
こうして人に見られているところでできるだけ継続していく。
古人は勅撰集の和歌を全てそらんじていたという。
そこまでたどり着くには遙か遠いのだけれど
遠くても一歩を踏み出せば
一歩分だけ近づくことができるだろう。
そしてもしかしたら
気づいた時には目指していたところにずいぶんと近くなっているかもしれない。



春歌上

     はるたつ心をよみ侍りける         摂政太政大臣

1 み吉野は山もかすみてしら雪のふりにし里に春はきにけり



     はるのはじめのうた             太上天皇

2 ほのぼのと春こそ空にきにけらしあまのかぐ山霞たなびく


     百首歌たてまつりし時、春の歌      式子内親王

3 山ふかみ春ともしらぬ松の戸に絶え絶えかかる雪の玉水


     五十首歌たてまつりし時          宮内卿

4  かきくらし猶古郷の雪の中に跡こそみえね春はきにけり



     入道前関白太政大臣、右大臣に侍りける時、百首歌よませ侍りけるに、
     立春の心を                  皇太后宮大夫俊成

5 けふといへばもろこしまでも行く春を都にのみと思ひけるかな
 
 
 




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