新古今和歌集21~25
2011年5月28日 書斎(だいしらず) よみ人知らず
いまさらに雪ふらめやもかげろふのもゆる春びとなりにしものを
凡河内躬恒
いづれをか花とはわかん古郷の春日の原にまだ消えぬ雪
家百首歌合に、余寒の心を 摂政太政大臣
空はなほ霞もやらず風寒えて雪げにくもる春の夜の月
和歌所にて、春山月といふ心をよめる 越前
山深みなほ影さむし春の月空かきくもり雪はふりつつ
詩をつくらせて歌にあはせ侍りしに、水郷春望といふ事を
左衛門督通光
みしまえや霜もまだひぬあしの葉につのぐむ程の春かぜぞ吹く
☆やっと少し風が温みて春の気配です。「春」が来るまでは意外と長い。
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