| メイン |
新古今和歌集31~35
2011年6月7日 書斎百首たてまつりし時 惟明親王
鶯のなみだのつららうちとけてふるすながらや春を知るらん
だいしらず 志貴親王
岩そそぐたるみのうへの早蕨のもえ出づる春になりにけるかな
百首歌たてまつりし時 前大僧正慈圓
天の原富士の煙の春の色の霞に靡くあけぼのの空
崇徳院に百首歌たてまつりける時 藤原清輔朝臣
朝霞深く見ゆるや煙立つ室の八島のわたりなるらん
晩霞といふことをよめる 後徳大寺左大臣
なごの海の霞のまよりながむればいる日をあらふ沖つ白波
☆後徳大寺左大臣の歌のスケールの大きさが印象的。 だけれど「なごの海」の春の霞の間から見える夕焼けという穏やかさと柔らかさがある。
| メイン |
コメント