百首たてまつりし時                 惟明親王

鶯のなみだのつららうちとけてふるすながらや春を知るらん



     だいしらず                       志貴親王

岩そそぐたるみのうへの早蕨のもえ出づる春になりにけるかな




     百首歌たてまつりし時                前大僧正慈圓

天の原富士の煙の春の色の霞に靡くあけぼのの空




     崇徳院に百首歌たてまつりける時        藤原清輔朝臣

朝霞深く見ゆるや煙立つ室の八島のわたりなるらん




     晩霞といふことをよめる              後徳大寺左大臣

なごの海の霞のまよりながむればいる日をあらふ沖つ白波







☆後徳大寺左大臣の歌のスケールの大きさが印象的。 だけれど「なごの海」の春の霞の間から見える夕焼けという穏やかさと柔らかさがある。 
 
 

   

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